弾丸登山自粛の流れ
自然文化遺産に登録された富士山。
今年はやたらと弾丸登山の自粛が叫ばれている。
弾丸登山とは、富士山5合目を夕方〜夜にかけて、特に宿泊などせずに一気に頂上を目指し、そのまま下山するという登山スタイルのこと。
登り降りで、10時間〜12時間もの行程に及び、事故や病気がそれだけ発生しやすくなるのが問題視されている。
多くのメディアで今、弾丸登山は自粛が呼びかけられている。昨年度では、富士吉田市富士山課によると、10〜12%の人が弾丸登山で登っているらしい。
実はこの弾丸登山、これまでの自粛するように報道はされていたが、未だに弾丸登山を行う登山者は後を断たない。
弾丸登山は長時間歩く体力を必要とするが、
「自分は十分に体力がある。」「まだまだ若い。」と思う登山者や、日程が調整がつかずやむを得ずという登山者もいるようである。
余裕を持った日程調整を心がけたい。
安全に富士山に登るためには
それではどのように登るのが安全なのか。その鉄則とも言える登り方を紹介したい。
①5合目についたら、30分〜1時間休憩する
富士山は5合目で2000m以上の標高がある。いきなり登りはじめると、高度に体がついていかず、高山病の原因になりやすい。
ストレッチをしたり、おみやげを見るなど、しっかりと体を慣らそう。
②7合目から8合目あたりで宿泊する
初心者が登山する場合、体力にもよるが、平均5時間〜6時間の歩行が体に大きく負担を残さない。
山小屋でしっかり休憩をとり、翌日に備えよう。
③ご来光を頂上でみることにこだわらない
ご来光を見るとなると山小屋の出発が深夜1時〜2時となる場合が多く、その場合しっかりとした休息をとることができない。
ご来光は山小屋で見て、その後頂上を目指すプランにすると、しっかり休める上に頂上での混雑も回避することができ一石二鳥になる。
また、頂上でご来光を待つ場合、寒さに絶えて待つ必要があるが、山小屋であればご来光直前に山小屋から出れば良いので、メリットがある。
吉田口、須走口の山小屋はご来光が望める。一部の山小屋ではご来光が見られないので、宿泊する山小屋に事前に確認しておきたい。